過去ログ - 和久井留美「キスを貰えるかしら」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2017/03/29(水) 20:30:07.60 ID:yYuywfKCO
「……え、っと」
「とても良い時間だったわ。……ふふ、まるで褪せない興奮と身を焦がすような恍惚に、今でも震わされてしまうくらい」
「……おかしいなぁ、。一応あの時、仮眠室には鍵を掛けていたはずなんですけど……」
「ああ、やっぱり……癖かしら、掛けてしまっていたのね。でも大丈夫。掛かってはいたけれど……あの程度のもの、私のプロデューサーくんへの想いの前には無力で無意味、なんでもなかったわ」
「どことなく得意気ですけど……いや、えー……」
「ごめんなさい。でも、解きはしたけれど壊しはしなかったから」
「そういう問題じゃないんですよねー……。……え、というかえっと、その、なんというかあれ、すごく混乱してしまっていてあれなんですけどこう……なんでしょう、ということはつまり僕、もう留美さんにいろいろとされてしまっている感じ、だったり……?」
「いろいろ、っていうのは」
「や、その」
「……ああ、なるほど。大丈夫の、プロデューサーくん。私はそんなに無粋な女ではないもの。プロデューサーくんの精やプロデューサーくんとの官能は知りこそすれ、まだ本当に結ばれるようなことには至っていないわ」
「それは大丈夫と言えてしまう範疇なんですかねっ?」
「他の行為とは違って、それはやっぱりプロデューサーくんの意思でプロデューサーくんの側から求めてほしいし。……それに、今はプロデューサーくんもそれを望むことはできないでしょうから。誰よりも近く何よりも信頼を置かれる貴方の担当アイドルである私が、まだ貴方の夢を叶えられていないここでアイドルとしていられなくなってしまってはいけないものね。だから、それについてはまだ何も。二人とも、ちゃんと清いままの身体よ」
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