過去ログ - ダイヤ「もう一人の妹?」 ルビィ「もう一人のお姉ちゃん?」
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29: ◆tdNJrUZxQg[sage]
2017/03/30(木) 03:02:16.10 ID:lOVwawcb0

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月日の流れは速いもので

件の参観日ライブの当日を迎えました。

何かと忙しい田舎のご家庭ですが、善子さんのご家族以外は全員参加という参観日ライブの名に恥じない客入り

皆、ステージ脇から客席を見て親御さんの姿を確認すると、それぞれが嬉しそうに、また恥ずかしそうに、かつ今から始まるライブに向けて自分に気合いを入れている。

……約2名を除いて


千歌「うわ……お母さん、ホントに来てる……」

果南「く……せっかく黙ってようと思ったのに、千歌のお母さんから情報完全に筒抜けだよ!?」

千歌「そんなことチカに言われても困るよ……」


お二人とも家族と仲が悪いというわけでもないでしょうに何がそんなに嫌なのでしょうか?


善子「来てくれるだけ、マシじゃないの。何がそんなに嫌なの?」


と思っていたら、善子さんが代弁してくれました。


千歌「何が嫌って……ねぇ?」

果南「こういうの見た後って、しばらく看板娘だなんだって大変なんだよ……」


あぁ、なるほど……なんとなく察しが付きましたわ。

家業の手伝いをしなくてはいけない人たちは大変ですわね。

……それだと、わたくしも他人事ではないのですが

客席をチラリと見るとお父様とお母様は椅子に座ったまま背筋を伸ばして綺麗な姿勢で開演を待っていた。


ダイヤ「お二人とも……気持ちはわかりましたが舞台に立つ以上は――」

果南「わかってるって……そこは全力でやるよ」

千歌「あはは、心配しなくても、ライブ始まったらパフォーマンスに必死でお母さんどころじゃないよ、きっと」


……まあ、確かにお二人ともそういう私情で手を抜いたりする人たちではないですわね。


千歌「さて……それじゃ、皆――いくよ!!」

「Aqours!!サーンシャイーン!!」


いつもの掛け声と共に舞台に踊り出る。

娘たちの晴れ舞台に会場は少ない人数ながらも一気に盛り上がる。

そんな中で――わたくしは気づいてしまった。

Aqoursメンバーの父兄等がそれぞれ自分の娘に熱視線を送る中

何故かわたくしとルビィのお父様の瞳だけは別の娘――津島善子さんを凝視していた。


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