過去ログ - ダイヤ「もう一人の妹?」 ルビィ「もう一人のお姉ちゃん?」
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◆tdNJrUZxQg
[sage]
2017/03/30(木) 03:19:52.43 ID:lOVwawcb0
善子『うちのお母さんは津島善江よ。津島翡翠なんてかっこいい名前だったら、こんな地味な名前つけられなかったと思うわ。……いや、私の名前はヨハネだけどね!?』
ダイヤ「そう……ですか……」
予想の範疇ではありましたが、少し落胆する。
善子『それがどうしたのよ……?』
ダイヤ「いえ……続報がありましたら、連絡するので」
善子『ダイヤさん……』
ダイヤ「……なんですか?」
善子『少し声が疲れてる……あんまり無理しないでね』
ダイヤ「……えぇ、ありがとうございますわ」
通話を終え、再び思考を始める。
もし善子さんの母親が翡翠さんならば、仮説を前に進めることが出来たし、そこを切り口に本人に話を聞くことが出来たかもしれない。
だが違った。……まあ、ここまで来たら別人という説よりは改名したと考えるのが適切でしょう。
ただ、翡翠としての名を捨てている以上、彼女が本人だとしても尋ねたところで答えてくれるとは思えません。
いっそ、お母様に聞いてみるのがいいでしょうか……?
『翡翠のことは……琥珀には言わないでやってくれ。俺はもうあいつを悲しませたくはない……』
お父様の言葉を反芻して、その行動はあまり推奨されないものだと思いなおす。
悲しませる――つまり、お父様の言うとおり『翡翠さんは死んだことになっている』と考えた方がいいかもしれない。
改めて……この問題はこれ以上知っていいのか。
その深淵を覗いてしまっていいのか……。
知ったら戻って来れないのではないか……。
そんな恐怖に身が竦む。
「お、お姉ちゃん……いる?」
そのようなことを思案していたら、襖越しにルビィが尋ねてきた。
ダイヤ「入っていいですわよ。」
ルビィ「……お姉ちゃん……っ……」
襖を開けたルビィはそのまま、わたくしの胸に飛び込んできた。
ルビィ「お姉ちゃん……っ」
ダイヤ「……ルビィ」
ルビィは震えていた。
わたくしが一人考えている間も突然起こった大事に怯えていたのだろう。
ルビィ「ごめんなさい……お姉ちゃんも悩んでると思ったんだけど……ルビィ、ひとりじゃなんか……おかしくなりそうで……っ……。……あの……っ……あのね……っ」
ダイヤ「ルビィ……そんな遠慮しなくてもいいのよ。……確かにお姉ちゃんも不安だけど、わたくしはルビィのお姉ちゃんなんだから……。」
ルビィ「ぅ……っ……うっく……っ……」
胸の中で小さな妹が嗚咽をあげる。
この小さな妹を……今まで大切にしてあげられなかったこの子の気持ちを……今度はわたくしが姉として守ってあげなければ。
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