過去ログ - ダイヤ「もう一人の妹?」 ルビィ「もう一人のお姉ちゃん?」
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48: ◆tdNJrUZxQg[sage]
2017/03/30(木) 03:24:27.91 ID:lOVwawcb0

    *    *    *




翌朝、わたくしはすやすやと可愛らしい寝息を立てるルビィの横を静かに抜けて、あの方――専ら朝に強いからもう起きているでしょう――に電話を掛ける。


花丸「……もすもす?」

ダイヤ『花丸さんですか?ダイヤですわ』

花丸「ダイヤさん!?そっちは大丈夫ずら?」

ダイヤ『ええ、そのことについてなんですが……一つ手伝って欲しいことがありまして……』

花丸「……ずら?」




   *   *   *




準備を終えたわたくしはお父様の自室の襖の前に座り。


ダイヤ「失礼します」


部屋の主に向かって声を掛ける。

――返事がないので、襖を開ける。

部屋の座椅子の上に黒澤の主は静かに鎮座していた。


黒澤父「……ダイヤ、まだ入っていいと言った覚えはないぞ」

ダイヤ「ダメだと言われても、入らないわけにはいかないので」

黒澤父「……その頑固さ、誰に似たんだろうな」

ダイヤ「さぁ?」


父の皮肉を聞き流して、昨日花丸さんに頼んで手に入れた証拠を差し出した。


ダイヤ「これを……」

黒澤父「なんだ……これは……?」




さて、わたくしが昨日花丸さんに頼んだコレですが……


花丸『新聞のコピーを取ってきて欲しい……ですか』

ダイヤ「えぇ……恐らく今のわたくしでは自由に図書館に行っている余裕はないでしょうし……。何より花丸さんなら図書館にも詳しいでしょう……。欲しい日付は……」

花丸『17年前の元旦と16年前の7月13日と9月21日……だよね』

ダイヤ「え……?」

花丸『……7月13日には書いてあるよ』

ダイヤ「そう……ですか……花丸さんはすでに気付いていたのですね……」

花丸『……正直、ダイヤさんにも言うつもりはなかったずら。……これは知らなくていいことだと思ったから』

ダイヤ「……」


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