過去ログ - ダイヤ「もう一人の妹?」 ルビィ「もう一人のお姉ちゃん?」
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51: ◆tdNJrUZxQg[sage]
2017/03/30(木) 03:26:43.62 ID:lOVwawcb0


黒澤父「俺も最初は冗談かと思ったが、明らかに爺さんの目は本気だった。……急に血の気が引いて、あることが頭をよぎった」

ダイヤ「……黒澤家の番いは生涯に2人の娘を儲ける習わし……」

黒澤父「そうだ……だから聞いたんだ『もし3人目の娘が出来てしまったら』と」

ダイヤ「……」


『そりゃなかったことにするしかないだろう。そういう決まりだ』


黒澤父「それを聞いて俺は青褪めた……しかし、妊娠したことは周りに言ってはいたが双子であることは周りに言ってなかったのが幸いだった」

ダイヤ「わざと双子を懐妊したことを隠していたのですか……?」

黒澤父「……あぁ、ダイヤのときに劣らぬように双子の出産を号外で出してもらおうと思ってたんだんがな」


……とんだ親馬鹿ですわね。――と言いたいところですが


黒澤父「ただ一人だけは双子を妊娠したことを知っていた……それが」

ダイヤ「黒澤翡翠さん……ですか」

黒澤父「……そうだ。」


お父様は一旦空を仰いで間を持ってから……続ける。


黒澤父「翡翠は琥珀の妹で……ダイヤとルビィ……お前たちに似て仲の良い姉妹だった。

だから琥珀が妊娠したときはおおいに喜んでくれたし、妊娠期間中はダイヤ……お前もよく世話をしてもらっていたんだぞ。

……翡翠は頭のいい娘だった。俺が黒澤家の仕来りを知り、それを翡翠に相談したら、彼女はこう言った。」


『ルビィは私が引き取るわ。そして私ともどもいなくなったことにして、産まれてくるサファイアをルビィとして育ててあげて。これなら二人とも生きることができるから。』と


つまり……

7月13日 黒澤ルビィ――後に津島善子となる女児が生まれる。

その少し前に、次の黒澤の娘ルビィに授けられる『ルビー』とその棺桶となる木箱が作られる。

また既にこの時点でお腹の子が双子と知っていたお父様はもう一人の娘――黒澤サファイア――後の黒澤ルビィに授けることとなる『サファイア』と木箱を作ることを頼んでいた。

もちろん、このことも含めて号外が知らしめるために黒澤家内部には気付かれないように外注は黒澤家が関係ないところを選んで特注で作ってもらい、それを両方とも授ける準備が出来ている状態だった。

そして本来の黒澤ルビィが産まれたその日に彼女に『ルビー』が授けられた――

……だが、仕来りを知ったお父様と翡翠さんはサファイアが世に生まれたら殺されてしまうことを知り、

産み落とされたルビィには代わりの石『サファイア』を授け……その子供を養子として預かった黒澤翡翠は善江とルビィは善子と名前を変え、津島の男に婿に行った……。

そして、9月21日……黒澤サファイアは黒澤ルビィとして誕生し、『ルビー』を授けた。

……ですが、まだ矛盾点がありますわね。



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