過去ログ - ダイヤ「もう一人の妹?」 ルビィ「もう一人のお姉ちゃん?」
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◆tdNJrUZxQg
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2017/03/30(木) 03:27:21.57 ID:lOVwawcb0
黒澤父「ルビィの誕生日のことか」
ダイヤ「はい……これだと届出を出しているルビィは7月13日生まれですわよね……」
黒澤父「そこは厳密に言うならルビィは9月21日にルビィとして産まれている」
ダイヤ「……?どういうことですか?」
黒澤父「本来のルビィ――つまり今の善子さんが産まれた後の2ヶ月余りの間にその子は既に善子に改名し、翡翠は津島の男に婿入りして、善子を養子として引き取った」
ダイヤ「……とてつもない行動力ですわね。」
黒澤父「だが結果としてそれが幸を成した。本来兄弟に同じ名前を付けることは出来ないが次女は既に戸籍上ルビィではなくっていたから、ルビィが産まれた2ヵ月後にはルビィと名付け役所に届け出た」
ダイヤ「なるほど……そして、9月21日にルビィの名を新聞に載せなかったのは……」
黒澤父「なるべく目立たないため……だな。調べようと思えば7月13日の新聞にある黒澤ルビィと実際の黒澤ルビィの誕生日が違うと気付くが、普通そこまでする人間などいないだろう……」
確かに……花丸さんを除いて……
ダイヤ「あの……」
黒澤父「……琥珀のことだろう」
ダイヤ「……はい、お母様には……双子のうち先に産まれた一人目のことをどう説明したのかなと……」
黒澤父「これも翡翠の提案だったが……先に産まれたルビィは妊娠8ヶ月ほどで産まれた所謂未熟児だった……それ故に琥珀が妊娠と戦っている間に亡くなってしまったと説明した……。そのときに翡翠も事故で亡くなったと一緒に伝えた。」
ダイヤ「……そうですか」
黒澤父「……最愛の妹と娘の死でしばらくの間、琥珀は酷く塞ぎ込んでしまったが……」
ゆっくりとわたくしを見て
黒澤父「ダイヤとルビィがいたから……乗り越えられたと言っていたよ……」
ダイヤ「……お母様」
ですが……
ダイヤ「何故、お母様に事情を説明しなかったのですか……?それなら翡翠さんもルビィ――えぇと善子さんもどこかで生きていることがわかったじゃないですか」
黒澤父「それは翡翠の勧めだった」
ダイヤ「翡翠さんの……?」
『姉さん……ダイヤちゃんが産まれたときもすごくすごく嬉しそうだったから、もし自分の娘がどこかにいるってわかってたら、会いたくなっちゃうと思うからさ……もしかしたら何かの弾みで娘を探してることが露呈したらどうなる……?』
それは普通の親が子に持つ愛情に対する悲しい保険……
『きっと私も逆の立場だったらそう思うだろうし……どうやったって、どっちかを隠さないといけない』
『どっちがマシ……なんて口が裂けても言えないけど、産まれた子供を取り上げて殺されるよりは……ね』
『それに逆の立場なら姉さんもきっとこういう道を選んだと思う……だから』
『だから、この悲劇は私がこの子と一緒に消えて……終わらせるよ』
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