過去ログ - ダイヤ「もう一人の妹?」 ルビィ「もう一人のお姉ちゃん?」
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56: ◆tdNJrUZxQg[sage]
2017/03/30(木) 03:30:15.93 ID:lOVwawcb0

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善子さんを送る帰り道、善子さんは夕日を仰ぎ見ながら


善子「なんか存外すっきり解決しちゃったわね……」


などと言う。


ダイヤ「ホントに驚きましたわよ……」

善子「驚いたのはこっちよ!……突然、目の前で男泣きされるなんて……」


まあ、確かに大の大人……しかも、実質内浦を取り仕切っている男の涙ですからね。


ルビィ「ルビィ……お父さんが泣いてるところ初めて見たかも……」

ダイヤ「……大丈夫、わたくしも初めて見ましたから……」


たぶん、これが最初で最後でしょうし……ね


善子「それにしても……なんか不思議な人だったな」


善子さんの言葉が夕闇に吸い込まれていく


ルビィ「不思議?」

善子「なんか……懐かしい……?……みたいな。会ったの初めてだと思うんだけど……」




黒澤父『善子さん……。一つ聞いていいかい……?』

善子『な、なんですか……?』

黒澤父『君は……今、幸せかい……?』

善子『……そうですね。何一つ不自由がないとは言わないけど、お父さんもお母さんも私の好きなようにやらせてくれるし……』


善子さんはわたくしとルビィの顔を順番に確認してから


善子『こんなに素敵な仲間がいるから……私は今、幸せです。』



ルビィ「そういえば、善子ちゃんは堕天使なのに今幸せって言ってよかったの?」

善子「……そうねぇ。」


善子さんはくるりと振り返りながら――


善子「仲間を守るためなら……多少幸せになってもいいかなって思っただけよ」


笑顔でそう言い放つ。

普段、目を引く宵闇色の髪が棚引いて夕暮れに空に溶けて消えるような不思議な錯覚を覚えました。





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