過去ログ - 野々原茜「Awaited Holiday」
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◆TDuorh6/aM
[saga]
2017/03/31(金) 02:51:51.49 ID:OeCTsBV90
「さて、到着。車止めて砂浜まで歩くか」
「らじゃー!砂浜までかけっこする?多分茜ちゃん勝っちゃうけど!」
なんて言いながら太陽を身体中で感じて、海の匂いを吸い込む。
春が近いとは言え、まだまだ気温は低い。
少し寒いくらいだけど。
一緒に歩いてると、何故だかあったかくて。
「うーん、まだ流石に寒かったかな」
「茜ちゃんは寒くはないよ?でも泳ぐのは無理だね、氷漬けになっちゃう」
強い海風で砂が舞い上がり、ワンピースを揺らす。
近付いてきた海は、キラキラ光ってすごく綺麗。
水平線は遠く、端は見えない。
大きな雲がフワフワと、綿飴の様に空に浮かぶ。
「ひゃっほーう!ね、ね!靴脱いで少し遊ぼ!」
「おいおい、まだ冷たいんじゃないか?」
「だいじょぶだいじょ冷たっ!」
ひゃー!なんて声を上げながら、それでもバシャバシャ足を動かす。
跳ね上がった水飛沫が裾を濡らすのも構わず、あっちにこっちに行ったり来たり。
海水を両手で掬って砂浜へ掛けたり。
仕方ないな、なんて靴を脱いだプロちゃんの靴ギリギリに掛けてみたり。
「あ、ごめんほんとごめん。謝ったからもう終わり!はいっ!」
「はぁ…にしても、海来るの久しぶりだなぁ」
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