51: ◆Gf8V70USQ2[saga ]
2017/03/31(金) 09:39:41.43 ID:bQcAVLNZ0
提督「……」
唇から血があふれている。おそらく自分で噛んだのだろう。そうしないと理性が飛んでしまいそうだったから。
拳から血が滴っている。おそらく強く握りすぎて爪で手を切ってしまったのだろう。そうしないと感情が溢れてしまいそうだったから。
そして……
提督「……どうした、もう何も言わないのか?」
……そして平静を装っている彼の頬には一筋の涙が流れていた。きっとそれでも感情を抑えることができなかったから。
彼は気づいているのだろうか?自分が涙を流してしいることに。
私はそれだけで気づいてしまった。彼がどれだけの覚悟でこの場に立って指揮をしているのかを。
五月雨「……」
だから五月雨はもう何も言えない。ここにいる中で一番つらい立場にいるのは彼なのだ。自分には怒鳴る資格も泣く資格さえもない。
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