12:名無しNIPPER
2017/03/31(金) 19:41:09.10 ID:5FfxWGj90
その放送を見た時、四月の海に入ろうとする無謀な少女を何故か想い出した。
季節外れの海と戯れるのは自殺行為に等しいからだ。
だから「気の所為」と、そんな少女はいなかったんだと心の中でずっと繰り返していた。
ただ不思議な事に砂浜に私の大好きなμ’sの音ノ木坂の制服が残されていた。
あの制服を私が見間違える訳がない。
スクールアイドル部を作ろうと決心したからスクールアイドルの神様が羽を届けてくれた。
そう都合のよいように解釈していた。
今となってはその部活も廃部に。
身の丈に合わない夢は私を現実に引き戻す。
「じゃあシをちょうだい?」
もしも、もしもあの時。
留まりかけた足の楔を振り払って、あの少女を抱きとめていたらどうなっていたのだろうか?
そんな妄想が頭をよぎる。
だがしかし私は何も見ていないし、少女もいなかった。
それでいいのだ。
こうして私は今日も普通に奇跡を夢見ている。
終
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