過去ログ - 速水奏「水族館に行かないかしら」
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6: ◆Q/bvSRBslQ[saga]
2017/03/31(金) 21:20:03.89 ID:tmYXr6Mt0

〜〜〜〜〜〜

P「すごいなこの水槽...」


奏「そうね、本当に海を横から覗いているみたいね」


P「相模湾の生き物を集めて、そのまま再現してるのか」


奏「.........」


P「............奏?」


奏「...魚から、私達はどう見えているのかしらね」


P「魚から?」


奏「見られているって言うのは分かるのかしら......それとも、こちら側は暗いから、明るい水槽の中からは見えないのかしら」


P「...アイドルと似てるかもな」


奏「確かにそうね......この厚いガラスを通ったものだけが届いていくのもよく似ているわ...」


P「............」


そう言って水槽を眺める奏の、ガラスに映った瞳がこちらを見る。
今日初めて、視線がぶつかる。


奏「もし、見られているのがわかっていたとしたら、こうやってガラスのすぐ近くを泳いで、こっちの反応を楽しんだりできるのにね」


P「反応を楽しむ?」


すると奏は不敵に笑って、こちらに歩み寄る。


奏「例えばこうしt...あっ!」


P「奏っ」ガシッ


暗いからか何かにつまづいてバランスを崩した奏の肩を、とっさに支える。
しかし、当の奏は余裕そうに耳元で囁く。


奏「ふふっ、後ろの帽子のお魚さんたちはどんな反応かしら?」


P「帽子のお魚...?」


帽子をかぶった魚なんているのかと一瞬戸惑うが、奏の後ろの方向に、何やら帽子と眼鏡でバレバレの変装をした一団が見つかり、すぐに意図を察する。


P「1人、顔を真っ赤にしているのがいるな...」


奏「あら、どのお魚さんかしら」フフッ


...どうやら全て奏の手の内だったらしい。
次の水槽に歩き出してる所を見ると、足もくじいていないようだからいいのだが。
カリスマギャルの赤面を見れたことで、溜飲を下げるだけにしよう。



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