過去ログ - 杏「てのひらのあめは」
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2:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 01:16:12.41 ID:rBrxam3H0
「あんずちゅわ〜ん、ずっと寝転んでばかりだと体によくないにぃ、おそとにいくにぃ☆」

「えー......杏、今日は休みたい〜」

「あんずちゃんときらりちゃん、今日も仲良しだね〜」


お手製のお菓子を頬張りながら、かな子は和んだ顔で見守る。


「二人を見てると、今日も平和だなあって思うね」


クローバーのしおりを作りながら、智絵里もニコニコしながらみている。


「なかよしとかじゃないよ〜あ〜、きらり〜持ち上げるな〜」


「あぁ〜んずちゃあん!!あんまりいうこと聞かないと、きらりぷんぷんだよぉ?」


ワイワイ騒ぐ中、プロデューサーが割り込むように声をかける。


「杏、きらり、いいか」

「ん〜、どうしたのPちゃん?」

「お前たち二人に、新しい仕事が入ってきた。」 


プロデューサーが詳細を説明する。


「にょっわー!? それってつまり、きらりと杏ちゃんがいっしょにおしごとするってことだにぃ?」

「そうだ、二人でユニットを組んでライブをやってもらう。」


ーーきらりとお仕事。しかも、初めてのユニットだ。


「やっとぁーー!!Pちゃん、ありがと!!」

「きらりちゃん、よかったね!」

「杏ちゃんきらりちゃん、がんばってね!」


一緒にいた智絵里とかなこもうれしそうにしている。その様子を、杏は飴をなめながらソファーに寝っ転がって眺めている。


ーーきらりと二人でライブ。


ーーしょうがないなあ。たまには私も、頑張ってみるか。


ーーぶっちゃけ、アイドルのお仕事も、ちょっと頑張ればみんな喜んでくれるから、私は本気の本気でやったことはないのかもしれない。


ーーだけど、きらりだけは特別なんだ。きらりのためなら、私はいくらでも頑張れる。


ーーきらりは、わたしにとっての恩人だから。






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