過去ログ - ばいきんまん「『必要悪』って、知ってるか?」
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42:名無しNIPPER[sage]
2017/04/01(土) 21:33:38.31 ID:4bm9at7d0
メロンパンナ「ん……むにゃむにゃ……くぅ」

アンパンマン「メロンパンナ、ちゃん……?」

肩を揺すっても起きる気配はない。
以下略



43:名無しNIPPER[sage]
2017/04/01(土) 21:36:19.64 ID:4bm9at7d0
アンパンマン「ジャムおじさん……」

ジャムおじさん「ん?どうかしたのかね」

運んでくれたお礼は、ひとまず置いておこう。
以下略



44:名無しNIPPER[sage]
2017/04/01(土) 21:39:57.15 ID:4bm9at7d0
ジャムおじさんによると、彼はアンパンマンたちの顔を取り替える際、記憶を操作することが出来るらしい。
ヒーローとして、様々な窮地に立たされる我々を慮っての処置だと、そのように説明した。

カレーパンマンが言っていたのは、このことだったようだ。
奇妙な記憶の食い違いの理由が明らかとなり、その真相に、合点がいった。
以下略



45:名無しNIPPER[sage]
2017/04/01(土) 21:41:49.82 ID:4bm9at7d0
アンパンマン「くそっ!」

這々の体で床を這い回り、なんとか部屋の窓に辿り着くと、ガラスをぶち破って、外へと脱出した。
未だ降り止まぬ豪雨の中、衰弱した身体に懸命に力を込め、空を飛んで逃げる。

以下略



46:名無しNIPPER[sage]
2017/04/01(土) 21:43:34.36 ID:4bm9at7d0
土砂降りの中を彷徨う。
行く当てなど、なかった。

ジャムおじさんと敵対した今、アンパンマンは帰るべき場所を失ったのだ。

以下略



47:名無しNIPPER[sage]
2017/04/01(土) 21:45:40.86 ID:4bm9at7d0
木陰に身を隠し、息を潜めて、その人影が通りかかるのを待つ。

すると、ややあって荷物を背負った怪しい人物が現れた。体格から察するに男だろう。
間違いない。上空から目撃したのはこいつだ。

以下略



48:名無しNIPPER[sage]
2017/04/01(土) 21:48:30.38 ID:4bm9at7d0
こいつがしょくぱんまんだとすれば、先ほど吠えた犬は『めいけんチーズ』に違いない。
そしてチーズがこちらの匂いをわからない筈はない。奴もこっちの正体に気づいただろう。

それでもしょくぱんまんは、まるで気にも留めていないかのように、歩を進めた。
まるでアンパンマンを誘うかのように。
以下略



49:名無しNIPPER[sage]
2017/04/01(土) 21:50:52.70 ID:4bm9at7d0
ホラーマン「お待ちしておりました」

城の入り口の前に、ホラーマンが立っていて、来訪者を迎えた。
しょくぱんまんは、背負っていた荷物を降ろし、口を開いた。

以下略



50:名無しNIPPER[sage]
2017/04/01(土) 21:52:38.56 ID:4bm9at7d0
しょくぱんまん「お手数をおかけしましたね」

ホラーマン「いえいえ、お互い様ですから」

取り引きを終えた彼らは、和やかに握手を交わし、互いの労を労っていた。
以下略



51:名無しNIPPER[sage]
2017/04/01(土) 21:54:14.27 ID:4bm9at7d0
いとまを告げるしょくぱんまんを、ホラーマンが引き止める。
すると、しょくぱんまんは苦笑して……

しょくぱんまん「まだ仕事がありますので、一度パン工場へ戻ります。……ちなみに、ドキンちゃんの様子は?」

以下略



52:名無しNIPPER[sage]
2017/04/01(土) 21:56:20.44 ID:4bm9at7d0
しょくぱんまん「あなたが身を呈してドキンちゃんを庇ったことは、その匂いでわかりますよ。カバオくんのは、強烈ですから」

そう言って、苦虫を噛み潰したかのような表情を浮かべるしょくぱんまん。
それだけで、何がどのように強烈なのかが伺い知れた。

以下略



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