過去ログ - ある中華統一連合海軍少将へのインタビュー
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:17:36.51 ID:OXsreLD80
美航空宇宙軍はチェンタオリェタオ沖に海中原子炉を立てていたんだ。
基数?あててみな…違う、もっと……っはは、もっとだ。正解は39基だ。電力は海中テーブルでアリューシャンまでもってかれ衛星にプラズマ波で集積される。そして衛星はほかの衛星と光通信で相互に電力や情報を分散して処理する。世界最大の衛星兵器といってもいいんじゃないかな?宇宙に分散させることで極限まで通信能力をあげて量子コンピュータに近づこうとしたんだ。違うよ。空気がなかったり圧力がなかったりで情報にノイズが入らないんだ。リーペン側は陸から豊富な電力で電子攻撃できるのに、それに艦隊で対抗するには無理がある。それで条約で攻撃できない宇宙に一大衛星コンピュータ網をつくったんだ。ちなみに、ここ最近まで稼働中だったらしいな。


11:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:18:08.29 ID:OXsreLD80
もういいぞ。どこまで話したっけか…?そうそう、そうだ。4か国の上陸潜水艦の艦隊からなる国連リーペン懲罰群艦隊司令長官に国連事務総長から任命されたんだ。旗艦であるイオージマはすべての国連軍の艦の位置を捕捉し可能な限りの敵を表示していた。味方の位置どころかゴーストと戦ってた我々とは大違いだったな。美国の海中艦隊は陽動攻撃をリーペン副首都のトンチンに仕掛け我々は首都であるはずのスークォに上陸する。

…はずだったんだがなあ。



12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:18:49.27 ID:OXsreLD80
上陸艦隊は美国と英国、仏国に露国で構成された完全な海中艦隊だった。
上陸潜水艦36隻に通常型潜水艦102隻と原潜が32隻。艦橋のディスプレーにはだんだん離れていく米艦隊が映っていたよ。
20、いや30分くらいだったかな。すでに米艦隊とは10海里離れていた。レーダー画面の端のほうに米艦隊が映っていたんだ。その時だった、上陸艦隊の真上にポイントが現れた。リーペンの戦闘機隊だ。衛星で捉えられない米フリゲートに業を煮やした奴らは戦闘機隊で撃沈することにしたんだろう。ステルスフリゲートがいると米海中艦隊を攻撃できないからね。


13:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:19:42.36 ID:OXsreLD80
戦闘機隊はミサイルを発射した。レーダーに捕捉されるミサイルは一秒ごとに増えていき、美艦隊の反撃が開始された時には300を超えていた。しかしな、美艦隊は昔から最強を名乗ってるだけあって迎撃もすさまじかった。気化爆弾の対空ミサイル、非核水素弾、衛星からの「神の雷」の援護とかね。
まあ、そうやって美軍は反撃したんだ。水上艦だけでなく水中にとどまっている海中艦もね。……。そうだ。リーペンは潜水艦を大量配備していた国だったからな。もともと戦闘機は陽動だったんだろう。核魚雷だったのかどうかはいまではわからないが、すくなくとも通常魚雷とは思えない爆発が美艦隊中で起こったんだ。米艦隊の一部の艦は潜水していくが、逃げ場はなく水圧で潰れた。ほとんどは海中で蒸発し、一隻二隻は海中の爆発を下から煽られて浮上していく。そしてそこにリーペンの衛星素粒子砲が海面を叩き浮上した艦や生き残った人間を一人残らず丸焼きにした。
なんていうか知ってるか?
ジュノサイドってんだ。
……まあ、欲に負けて手を出した結果なのだがな。
以下略



14:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:20:23.68 ID:OXsreLD80
美海軍は最後の力を振り絞ってミサイルを5本射出した。それは我々の進路の海面に落下し、騒音を奏で始めた。我々のデータリンクが機能しなくなる代わりにな。


15:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:20:58.46 ID:OXsreLD80
地獄が始まった。
リーペンの対潜能力はすごいが、美国の潜水艦のステルス能力がすごいと信じ込んでいた。さっき目と鼻の先で美艦隊が壊滅したのに…。
P-2P-3P-1MP-2と積み重ねてきただけあった。美国の騒音弾がひとつひとつ切れ始めたとき、こちらはようやくキャッチできた。常に我々の頭上にリーペンの哨戒機が張り付いていたことを。


16:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:21:32.09 ID:OXsreLD80
艦長が指揮を執りたいというから僕は後ろに下がった。艦長は通信ブイの射出を命じた。その通信ブイは電文を打ってからカメラを起動する。僕用にタブレットに電文が表示された。周波数12.400MHz、平文で「雷」。おそらく、艦長のサービスだろう。
文字通り、雷だった。



17:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:22:13.13 ID:OXsreLD80
艦長は海溝内深度1000まで潜航を命じた。
衛星から分離されたタングステン弾頭は地球の遠心力、重力と回転モーメントに揺られながら大気圏に突入する。大気圏に入り始めると表面のヘリウムコーティングが剥離しプラズマ化、オーロラとともに電子妨害を起こし始める。弾頭本体は重力によって加速を続けるが大気の抵抗で加速度は落ちていく。最終的に加速度が0になったとき、速度はマッハ23に達する。海面に衝突し―――――大爆発を起こす。


18:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:22:39.26 ID:OXsreLD80

あくまで後日の戦果確認ではあるが、この攻撃は我々旧国連軍にとってようやくの、最初の反撃だった。哨戒機6機、対潜の旧式艦チャオリー型二隻。浅深度のリーペンのクオ潜水艦3隻。大戦果だよ。大戦果だった。だってほかの地域の戦果はなかったんだ。十分だろう。


19:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/01(土) 23:23:07.00 ID:OXsreLD80
リーペンが降伏した。これ以上無駄な戦争で血を流すことはできないと彼らは降伏を選んだ。

我々の作戦目標はリーペンに攻撃をしかけ、技術を公開させることだったから我々は作戦を成功させたことになった。
馬鹿な話だ…。
12か国67万の兵がたったの6時間で死んだ。
以下略



20:名無しNIPPER[ saga]
2017/04/01(土) 23:23:33.15 ID:OXsreLD80
以上です。依頼でしてきますね。


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