17:名無しNIPPER
2017/04/02(日) 18:05:36.03 ID:iHPVChBvO
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対峙する私たち三人を残して、絵里は一足先に廃工場内へと進んでゆきました。
凛と花陽も進行を妨げることはなく、素直に絵里を通しました。
凛「……これで準備は整ったかな」
海未「ええ。絵里を通して貰い感謝します」
花陽「戦う相手は海未ちゃんだから。こっち、ついてきて」
二人に従い、私もまた一足遅れて廃工場内へと踏み入りました。
案内されたのは、ことりと絵里が上がった階段の先ではなく、一階フロアの奥でした。
居並ぶのは、鉄製のクレーンやコンベア、人が何人も入りそうな大型タンクの列、それらを繋ぐ配管の数々。
もう稼働することのない大型機器類や使用されぬまま放置された廃材が埃を被った状態で残されている、薄暗く湿った旧作業場でした。
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