過去ログ - 梨子「ナイトサイクリング」
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12:名無しNIPPER[saga sage]
2017/04/03(月) 22:09:02.29 ID:gvjh+I4r0
私はふと思いついて、果南さんの背中をなぞり、文字を書いた。


果南「えー? 分かんない! なんて書いたの!?」


梨子「…内緒です!」


果南「えぇー!!」



こんなに思い切って果南さんと話ができるなんて、今日の私は、本当にどうかしている。



きっと、夜の風のせいだ。






そのまましばらく飛ばし続けていると、段々海の香りがしてきた。

目的地が近いのかもしれない。


梨子「あ、あの…果南さん、大丈夫ですか?」


果南「へーき! 梨子ちゃんは軽いからね〜」


梨子「そ、そんな!…無理しないでくださいよ?」


果南「んー」


坂道に差し掛かって、自転車がギシギシ言ってる。色々と大丈夫なんだろうか。

…それにしても、果南さんの背中が温かい。私は知らない間に、あくまで振り落とされないようにだけど、果南さんにギューッと抱きついていた。意識するとまた顔が熱くなる。


果南「梨子ちゃん、いい匂いするね、お風呂入ったからかな」


梨子「なっ…!/// か、嗅がないでください…」


果南「えーいいじゃん、女の子っぽくて」


果南「私そういうの似合わないって言われるからな〜」


梨子「そんなこと…」


果南「あ、そうだ、ごめん私汗臭くない?」


梨子「えっと…いい匂い…です」


果南「う、これは確かに恥ずかしいかも…」



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