13:名無しNIPPER[saga]
2017/04/03(月) 22:10:26.31 ID:gvjh+I4r0
坂道を漕ぎながら、それも二人乗りで会話が出来てしまう果南さんは本当にすごいと思う。話しているうちに、坂道を登りきってしまった。
果南「梨子ちゃん。 …交代!」
梨子「え、えぇ…!?」
果南「無理するなって言われたし」ニヤニヤ
果南「それに、下りだから平気だよ」
梨子「う、うぅ…分かりました」
果南「よいしょっと…重くない?」
梨子「はい、平気です」
果南「よーしっ しゅぱーつ!」
果南さんの言った通り、下り坂は力もいらないから、私でも大丈夫かもしれない。
淡いライトが、私たちの足元を照らしている。力がいらないとは言っても、なかなかの悪路で、その凸凹道は、私の進む恋路のようだ。
少女漫画なら、きっとこんな日に告白するんだろう。そして大好きな人と結ばれて、みんなに祝福されるんだろう。
でも、私は漫画みたいに上手く自分の気持ちを伝えられそうになかった。
告白の仕方も、理屈だと知ってるはずなのに、実行できない私は、恋のペーパードライバーとでも呼ぶべきだろうか。
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