過去ログ - オール安価でまどか☆マギカ 18
↓ 1- 覧 板 20
878: ◆xjSC8AOvWI[saga]
2017/06/10(土) 21:49:47.56 ID:a4bdor8w0
―――
織莉子「…………」
相変わらず荒らされた家の中、いつもどおりの日常を演じるように、淡々とこなしていく。
あの時終わったはずの命が今、ここにある。私の身体と、神経と、細胞と一体になって。
――――聞いていただけのものがやっと自分のものになった。
その感覚が、ずしりと私の心の中に響いていた。
いたずらされるばかりのチャイムはもう鳴らないように切っていた。
みんなもそれを識っている。どこか懐かしい声が、割れた窓の外から聞こえていた。
私は呆れた風を装って玄関のドアに手をかけた。
織莉子「……やっぱり来ましたか」
織莉子「こんなことができるの、貴女以外には居ないもの」
まどか「呆れていますか?」
織莉子「当然よ」
まどか「……怒っていますか?」
織莉子「…………」
そう言われると、少しためらってしまう。
織莉子「貴女のお人よしさに呆れてるだけよ」
観念したようにそう言うと、まどかは――――
私がずっと殺そうとしてきた、私の大切な親友は、緩い笑顔を向けてきた。
1002Res/666.09 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。