過去ログ - フェネック「私の、追いつけない相手」
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10:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/04(火) 17:28:15.68 ID:IGI5MSXZ0

………と、昔を思い出して色々考えているうちに、アライさんが戻って来た。


「………まだ休み切ってないんだけどなぁ」


あの顔は、新たな情報を得た顔だ。
私は立ち上がり、走り出すアライさんを追いかける準備をした。


「フェネック!フェネック!!聞いて来たのだ!!!」

「ふーん、どうだったー?」

「帽子泥棒はあっちへ行ったとの情報が入ったのだ!確実に、近づいているのだ!!」

「そっかなー」

「行くのだ、フェネック!!帽子泥棒を捕まえるのだー!」

「待ってよー。あーあー、また一人で先走って」


一人で走り出すアライさん。
アライさんより足が遅いのに、それを追いかけなければいけない私。
アライさんを追いかけるのは楽しいし、そうでなければ私はここまでついて来ていない。


けれど、アライさんを追いかける時に、
ほんの少しだけ、自分の中にある『昔』が思い出されて、
少しだけ、不安になる事があるのも事実だった。
でも、何度も追いかけっこをする事で、段々慣れてきて、その日………



私は油断していた。




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