過去ログ - フェネック「私の、追いつけない相手」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/04(火) 17:44:19.18 ID:IGI5MSXZ0
「………ってて、珍しく、私がやってしまったねえ………
私としたことがー……… ………」
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25
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/04(火) 17:45:08.25 ID:IGI5MSXZ0
「………あー、ちょっと、本当にやってしまったかもねー」
フェネックの視界が揺らぐ。
その日の彼女は、身体の調子がおかしい事に気づくのが、遅すぎた。
以下略
26
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/04(火) 17:46:06.06 ID:IGI5MSXZ0
―――無意識に木陰で休む事を選んだときから、気づくべきだった。
結局、また帽子泥棒を追いかけたアライさんを、回復しきっていない体調で追いかけて。
休んだのといえば、途中、穴を掘ってそこで寝ていた時程度………
そして、その睡眠も、すぐに嫌な夢で覚め、アライさんを見つけにまた私は起きて走って………
以下略
27
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/04(火) 17:47:39.51 ID:IGI5MSXZ0
―――思えば、さっきのもかなりの悪手だった。
アライさんは、私の作戦を信頼して、野生開放しながら前進し続けている。
『突破口を作る』なんて役割を任せられたら、アライさんの事だからいつも以上に張り切って前進するに決まっている。
只でさえ私は、アライさんに追いつける足の速さを持っていないし、
以下略
28
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/04(火) 17:48:53.60 ID:IGI5MSXZ0
「………!!!」
フェネックがもたもたしているその時、
真後ろから、強烈なセルリアンの気配を感じた。
以下略
29
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/04(火) 17:50:47.60 ID:IGI5MSXZ0
―――過去の光景がフラッシュバックする。
私は今、『捕食』されようとしている。
私は瞬時に死の恐怖を感じたが、走り出せなかった。
昔とは違う目線。昔より遅くなった移動速度。
以下略
30
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/04(火) 17:51:46.11 ID:IGI5MSXZ0
私よりずっと遠くで。
私以上に奔走して、体力を使い続けているだろうに、アライさんの動きは全然鈍らなかった。
その姿を私は、そんな事考えている場合じゃないのに、とても格好良く、思った。
以下略
31
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/04(火) 17:52:43.82 ID:IGI5MSXZ0
「………追いつくんだ………」
以下略
32
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/04(火) 17:53:43.03 ID:IGI5MSXZ0
「――――――――――!!!!!」
次の瞬間、フェネックの身体が、信じられない程の速度で動き、
セルリアンの回した腕のようなものを、当たる寸前で回避した。
以下略
33
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/04(火) 17:55:20.68 ID:IGI5MSXZ0
「………っ、はぁ、はぁ………っ!!」
しかし、疲弊までは誤魔化せなかった。
野生開放というのは、一時的に身体能力をブーストさせるようなもので、そう長くは、続かないのかもしれない。
以下略
34
:
名無しNIPPER
[sage saga]
2017/04/04(火) 17:56:33.42 ID:IGI5MSXZ0
「………っ!!!」
突然、フェネックの手が止まった。
慣れない野生開放を使ったのだ。
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