34: ◆MNMy.fqCRg[saga]
2017/04/09(日) 20:00:48.38 ID:0JiuvManO
提督「暇だね」
大鳳「暇ね」
その時僕は部屋でダラダラと過ごしていた。
提督「リンゴでも剥こうか?」
大鳳「ええ、頼むわ」
提督「任せっなって!」
僕は簡易キッチンに向かった。
その時だった。
『緊急事態発生! 深海棲艦、及び爆撃機接近中! 直ちに対応せよ」
提督「行くぞ大鳳!」ダッ
大鳳「わかってるわ!」ダッ
僕たちは各々の立ち位置に着いた。
大鳳は深海棲艦撃破、僕は民間人の避難だった。
提督「此方のほうへ避難してくださーい!」
「タカシどこ!」「早く進めぇー!」「早く退けぇー!」「こ、殺される!!」
現場は避難民でごった返していた。人々は混乱している。
すぐに基地から連絡が届いた。沿岸部では対空砲が撃たれ、迎撃機が戦闘を始まった。
即ちこれは間近に迫っているということだった。
そしてついに
「うわあああ!! 足があああ!!」「火、火がああああ!!」「助け・・・」「ママー!! ママー!!」
辺りはすぐに火の海になる。地獄絵図の如く悲惨な状況になった。
先の先人はこれを体験したと実感したよ。
提督「沿岸部の連中は何をしてるんだ!」
「助けてください! 息子が家の中にいるんです!」
提督「わかりました! 先に避難してください!」ダッ
僕はその家に入って行った。
その直後、大きな爆発音がした。母親と思われる人と話した場所だったよ。
僕は助けられる命を救おうと子供を探しまくる。
提督「君、大丈夫か!?」
ようやく子供が倒れているのを見つけた。
脈を測ると脈拍は無かった。
悔しい思いをたぎらせながらその場を退こうとした時。突如、燃えた天井が落ちてきた。
提督「うわあああああ!! 熱い! 熱いいい!!」
何とか抜け出したが顔に大火傷を負った。
これが林檎の被り物を着けている理由さ
そして、僕は沿岸部を見た。何とも言えない光景だった。
「・・・海が燃えている」
すぐに彼女のことが頭に浮かんだ。
僕は気付くと脚を動かし、救いを求める人々を無視して向かいに行った。
もう、彼女のことしか考えられなかった。
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