過去ログ - 【モバマスSS】あやかし事務所のアイドルさん 前日譚〜肇編〜
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6:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/05(水) 19:49:10.58 ID:JWTDXWKg0
すぐに夕食の時間となり、料理を楽しみながら今日のライブの感想などを話していた三人でしたが、ふとした拍子に話は思わぬ方向へ転がり出しました。

「あ、プロデューサーさんまた里芋をよけて…好き嫌いはいけませんよ?」

「く、相変わらず目ざとい…他に好き嫌いは無いんだから見逃してくれないか」

「仕方ありませんね…残すのも失礼ですから、私の小鉢と交換しましょう」

「すまん、助かる」

そんな二人の様子を見て、前から尋ねてみたかったことが文香の口からこぼれました。

「以前から思っていたのですが、お二人からは何と言いますか、慣れ親しんだ空気を感じます。積み重ねた年月故、なのでしょうか。肇さんはアイドルを始められてから長いのですか?」

「アイドルデビューは7年前ですけど、プロデューサーさんとの付き合いということでしたら20年ほどになりますね」

「間に10年近いブランクはあるけどな」

「またそんな可愛くないことを…プロデューサーさんのいけず」

「三十路近い男に可愛さを求められてもなぁ」

つまりプロデューサーが10歳前後の時に二人は出会ったということでしょうか。

俄然興味がわいてきた文香は目をキラキラさせながら二人に詰め寄りました。

「お二人の出会いについて、詳しく聞かせてもらえませんか?」

「私は構いませんよ。いいですよね、プロデューサーさん?」

「ちと気恥ずかしいが、そんな顔を見せられたらNOとは言えないか…」

「では決まりですね。少し長くなるかもしれませんから、夕食を食べてしまってからお話ししましょうか」

文香は二人の物語を味わえる期待感に胸を膨らませながら、普段よりも素早く箸を動かすのでした。


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