過去ログ - ウルトラマンオーブ −Episode EX−
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12:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/07(金) 19:06:36.73 ID:Rq6PUXgG0

アントラー「キィィィ……」

 その時だった。アントラーの背の固い前羽が開かれ、中に収められていた薄い後羽が展開された。

オーブ「……!」

 瞬く間に空に踊り出し、オーブに背を向けて逃げ出す。
 オーブもまた地面を蹴り空中へ浮かび上がった。

オーブ「フッ!」

 追尾するオーブは光剣を収め、左腕のクリスタルに右手を当てた。両腕を大きく開いてから上方で円の形にする。

オーブ『――メビュームシュート!』

 夕焼け空を切り裂く金色の光線。しかしアントラーはそれを察知して素早く躱し続ける。

オーブ「グッ……。――ハアァッ!」

 オーブのカラータイマーが点滅を開始する。あまり猶予はない。オーブが両腕を交差させると、その背から光が放たれた。
 光の中から虹色に輝く剣が五本現れる。腕を突き出すと空中を乱れ飛び、そのうちの一本がレーザーを放った。

アントラー「キィィッ!!」

 咄嗟に横に身体をずらして躱す。しかし次なる剣が光線を放つ。
 アントラーはそれすらも素早く避ける。だが三本目、四本目といくにつれ回避に余裕がなくなっていく。



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