過去ログ - ウルトラマンオーブ −Episode EX−
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4:名無しNIPPER[sage saga]
2017/04/07(金) 19:02:40.40 ID:Rq6PUXgG0

ブレーメ「ガイくん!」

 建物に入るとリビングのソファでコーヒーを飲んでいた老人がいた。
 ミラールの祖父でブレーメ・エデゥアール・ピアジェという。頭も禿げあがった七十代くらいの時計職人だ。

ガイ「お久しぶりです。お元気そうで何より」

ブレーメ「元気なものか。最近じゃすぐ疲れが来て長い作業が全然できん。不便なもんだ」

ガイ「そうですか。この前会ったときには『まだ十年でも二十年でも働ける』って言っていたのに」

ブレーメ「そんなこと言ったかな……どうやらボケも来たようだ」

ミラール「おじいちゃん、そんなことはいいから! ね、ガイ。お昼は食べた? 何か食べる?」

ガイ「まだ食べてないけど」

ミラール「じゃあ私が作るわ。おじいちゃんと話でもしながら待ってて」

ガイ「お前が作るのか?」

ミラール「当然。何年経ったと思ってんの」

 ガイにぱちりとウインクしてミラールはキッチンへと駆け込んでいった。
 言われた通り古びたソファセットに腰を下ろす。ブレーメはカップを更に戻し、煙草をくゆらせながら天井を見上げた。

ブレーメ「何年……何年ぶりだろうか。君と会うのは」

ガイ「八年ぶりらしいですね」

ブレーメ「そうか……それだけあれば人は変わるもんさ。私の体力は衰えたし、孫はあんなに成長した。今では私の手伝いもやっている」

ガイ「手伝い? 時計作りの?」

ブレーメ「ああ。けっこう飲み込みが早い。あと四、五年すればちゃんと跡を継いでくれると思う」



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