6: ◆kqD/54aJTU
2017/04/08(土) 01:02:59.98 ID:DFc1ndvd0
「うーん……留美さんのその腕を活かせる仕事って、何かないかな……」
「あら……ここであなたたちの手伝いをするのが一番じゃないかしら?」
「たしかに僕たちはめっちゃ助かってますけど……そうじゃなくて、アイドルとして、のほうですよ」
7: ◆kqD/54aJTU
2017/04/08(土) 01:03:45.06 ID:DFc1ndvd0
考えてみれば当然の話だ。
アナウンサーとMCはやることが似通っている。
カジノや車は趣味として遊びとして通っている。
では、秘書は……?
8: ◆kqD/54aJTU
2017/04/08(土) 01:04:30.34 ID:DFc1ndvd0
「留美さん、そういえばなんか資格取ってたりします?」
プロデューサーがそう切り出したのは、その翌日のこと。
「簿記と秘書検定は取ってるわよ。それが、どうかしたのかしら?」
9: ◆kqD/54aJTU
2017/04/08(土) 01:05:07.15 ID:DFc1ndvd0
「……私、秘書をやめた身よ? かえって悪いイメージになったりしないかしら?」
秘書をやめた時のことを思い出す。上司の無能ぶりに嫌気が差して、逃げるようにして辞表を叩きつけてきた、そんなやめ方をしてしまったものだから、少々後ろめたい気持ちがないわけではなかった。
「そこは心配してませんよ。それに、秘書そのものが嫌でやめたわけじゃないでしょう? だから、大丈夫ですよ」
10: ◆kqD/54aJTU
2017/04/08(土) 01:05:41.17 ID:DFc1ndvd0
そうしてイメージキャラクターを務めることが決まったある日。
「そうだ、検定で勉強したことってまだ覚えてたりします? ちょっと思いつきなんですが、秘書検定取得を目指す人を対象に公開授業なんていうのもどうかな、と思いまして」
「私が……教えるの……?」
11: ◆kqD/54aJTU[sage saga]
2017/04/08(土) 01:06:46.24 ID:DFc1ndvd0
「そうです! 色々教えていただいた時に留美さん教えるのうまいなーって思ってたんですよ、だからこういうのもありじゃないかなって」
少しはしゃぎながら語るプロデューサーに気圧され気味な留美だったが。
「そんなに自信はないけど、なんだか、面白そうね。わかったわ」
12: ◆kqD/54aJTU[sage saga]
2017/04/08(土) 01:07:16.07 ID:DFc1ndvd0
こうして、和久井留美による秘書講座が開催されることとなった。
秘書とは全く縁のなさそうな人たちからまでも応募が多数寄せられたのは、また別のお話。
13: ◆kqD/54aJTU[sage saga]
2017/04/08(土) 01:09:48.66 ID:DFc1ndvd0
以上です。
ちょっと遅れたけど、留美さん誕生日おめでとう!
で、総選挙が発表されました。私は留美さんを50位以内に入れるべく邁進してまいります。
13Res/5.78 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。