24:KASA[saga]
2017/04/09(日) 12:06:52.82 ID:sxx20b0iO
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エリカ(そのお婆さんと出会った時、常夫さんはそうとうに酔っぱらっていたそうです)
エリカ(とどのつまり──『本当におばさんと出会ったのか』──とうことにさえ、実のところ常夫さんはあまり確信がなくて──あぁ、師範がとっても呆れてる)
エリカ(まぁ、無理もないわよね。常夫さんのせいで、私と師範は、こんなことになっているのに)
エリカ(……こほん、とにかく、その時常夫さんは、一月間のマカオ出張整備業務がようやく片付いて、さぁ数日後にはようやく帰国だぞ、さぁようやく嫁さんに会えるぞ、と)
エリカ(浮ついた気持ちで、酒瓶を片手に整備士仲間と夜の市場を練り歩き続け──)
エリカ(『あなた、いかがわしいお店などには行っていないでしょうね』と師範がまた、ギロリと常夫さんを睨みをつけました。──『もちろん!』 常夫さんはぶんぶんと首を縦に振りました)
エリカ(──健全に仲間と飲んだくれたあと、さてそろそろ宿舎に帰ろうかと──近道のために大通りからいつもの裏路地へとそれて──そこで、そのお婆さんと出会ったそうです)
エリカ(『そこな日本のお方々』。流ちょうな日本語で、そのお婆さんは声をかけてきたそうです)
エリカ(一見すると、手相占いのお婆さん? 熊本の商店街でもよく見かけるような、おばあさん。小さなテーブルと質素な椅子を立てて、通りの片隅で、商店街の景観をささやかに彩っているような……)
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