41:KASA[saga]
2017/04/13(木) 22:57:11.31 ID:cLfp4iZCO
エリカ(もっとも、公平に考えるのなら……常夫さんのそのおバカな発言も、飲みの席を賑やかすため害の無いノロケ話だろうと思う)
エリカ(ただ問題のは……そのお願いが、いったいどういう仕組みなのか、現実的な効力を持ってしまっていること)
エリカ(そして何より、いったいなんでか、常夫さんのお願いとは「少し違う形」で、効力を持ってしまったこと)
エリカ(『うーん、バァちゃん、少し耳が遠かったのかなぁ』 あっはっは、と笑う常夫さんを、ギロリとまた、師範がにらみつけました)
エリカ(私も、さすがにちょっぴり呆れはしたけれど)
エリカ(──一昨日、戦車道大会の試合抽選会に──突然あの副隊長が姿を現した)
エリカ(そうして昨日、熊本に帰還した私は、師範から緊急の呼び出しを受けた。隊長に許しをいただいて、学園艦からこの熊本の実家へと、急行した……あぁ、隊長、も今頃心配してるだろうなぁ……)
エリカ(家元の門をたたき、応接室に案内された私は、一人戦々恐々と──「私はなぜ呼び出されたのだろう」「まさか、副隊長の件で、つまり、去年の大会の件で何か今更お咎めをうけるのだろうか」「まさか破門なのだろうか」と、胃の痛い思いをし)
エリカ(そして、廊下を近づいてくる足音に気付いて、「師範がやってくる!」と、いよいよ心臓がバクバク。)
エリカ(そうしてそうして、いよいよ足音が障子のすぐ側にまでやってきて──)
すぅーー……
エリカ「……!」
エリカ(開かれた障子の向こう、現れた西住流の家元は──)
しほ「……エリカ……」
エリカ(なぜか、熱い吐息を言葉に込めて、私をじっと、切なげな瞳で見つめていた)
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