過去ログ - 夢野「強くてニューゲーム……ってウチなのか?」『ダンガンロンパV3』
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843:名無しNIPPER
2017/06/20(火) 09:35:31.45 ID:gKE+KY1A0
よくわからないけれど助けを求めているクラスメイトに対して武器を向けるだなんて信じられず、咲良は瑠衣斗の袖を掴んだが、瑠衣斗に振り払われた。

「わかってるだろ、上野原。
 鷹城の班は、プログラムに乗らないと言った城ヶ崎たちを襲ったかもしれない。
 それは仮定の話だとしても、鷹城の班の湯浅と松栄が僕らを襲ったのは事実だ。
 僕らを襲っておきながら『助けて』?
 そんな悪ふざけが通用するとでも思ってるわけ?」

瑠衣斗の言葉に、咲良は何も返すことができなかった。
咲良自身感じている疑問と同じことを瑠衣斗が口にしていたので。

「ひ…酷いわ…真壁くん…!!
 悪ふざけだなんて…そんな…!!」

雪美は垂れ目がちの瞳からぼろぼろと涙を零しながら、その場にへたり込んだ。
ボウガンの矢先を向けられながら、雪美は身体を小刻みに震わせて小さく首を横に振った。

「あ、あたし…違うの…あたしは何もしてないの…!!
 城ヶ崎くんたちにだって会ってないわ…!!
 あたし、こんな…プログラムなんて…怖くて…やりたくなんかなくて…
 でもみんな…賢吾も季莉ちゃんも松栄くんも『死にたくない』って…それで…」

雪美はしゃくり上げながら、泣き腫らした目を咲良たちに向けた。

「お願い、助けて…!!
 あたし、運動得意じゃないし頭も良くないし…足手まといだって…
 みんなから襲われて、それで、逃げてるの…!!」

いまいち状況を把握できず互いの顔を見合わせた咲良たちに、雪美は纏っているカーディガンの袖を捲し上げた。
白い腕には、黒い王冠のマークが付けられていた。
これは、瑠衣斗の腕にある物と同じ、班員の命を握るリーダーの証だ。


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