過去ログ - 二階堂千鶴「コロッケのコロちゃん」
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24: ◆8ozqV8dCI2[saga]
2017/04/08(土) 23:56:00.16 ID:J+qrADWR0
千鶴「……ただいま戻りましたわ」
執事「本日のお稽古お疲れ様でした。……コロちゃんは?」
千鶴「……静かに息を引き取りましたわ」
執事「そうですか……」
千鶴「ねえ、執事。わたくしはコロちゃんを拾わないほうがよかったのかしら」
執事「お嬢様?」
千鶴「わたくしはコロちゃんに温もりを与えました。優しさを与えました。愛情を与えました」
千鶴「そうすることで、コロちゃんはきっと世界のどのコロッケよりも幸せになれると、そう思ってましたわ」
執事「はい。お嬢様のおかげでコロちゃんは幸せだったと思います。雨の中、道端に捨てられていた時とは比べられないほどに幸せだったはずです。拾わない方がいいなどと、そんなはずが」
千鶴「でも、幸せを与えられたのは、ほんの数日だけのこと。こんなにすぐ終わりが訪れるというのなら、愛など知らないままにあの日朽ちていた方がコロちゃんのためだったのではなくて?」
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