過去ログ - 千歌「――私はある日、恋をした。」
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55: ◆tdNJrUZxQg[saga]
2017/04/09(日) 13:44:46.23 ID:kLIl0PWso


……大丈夫じゃなさそう……

――まあ、無理もないかな


千歌「ねえ、梨子ちゃん……」

梨子「なに?」

千歌「ダイヤさん……どういうつもりで言ったのかな……」


さっき、千歌ちゃんから聞いたことの顛末を思い出す。


梨子「まあ……ダイヤさんの言った通り、とりあえず保留ってことじゃないかな」

千歌「告白の保留って……その……まだ可能性はあるってことかな……?」

梨子「……そういうことになるのかな?」


……ただ、保留にしたということは一つの事実を浮き彫りにしていた。

千歌ちゃんは気付いていないけど……

……ダイヤさんは女の子同士をニュートラルとは思っていない。だからこそ、考える時間が欲しいと言ったんだと思う。

逆に言えば、それを理由に全く芽がなくなったわけでもないんだけど……


千歌「……そっかぁ……」


でも、今の千歌ちゃんには言えないかな……

ただ――私から見ててもわかることはある。


梨子「ダイヤさんの真意がどうなのかはわからないけど……」

千歌「……うん」

梨子「千歌ちゃんのことを大切だって思ってくれてることは……間違いないと思うよ」


……その形がどうあれ……ね




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