過去ログ - 佐久間まゆ「たった一つの光、願い込めて」
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19:名無しNIPPER
2017/04/09(日) 16:45:03.14 ID:ltgFqpYMo
「……これから、どうしましょうか」

 務めて声を震わせないように、私はそれだけを呟く。

 プロデューサーとアイドルが恋仲なんて、スキャンダルも良いところだ。

「何も変わらないさ。君はいつもの佐久間まゆで、俺はいつものプロデューサー。君はいつも通り事務所で美味しい紅茶を淹れて、幸子と凛と笑いあうのを俺は見つめながら仕事する」

 プロデューサーは正面から私を抱きしめて、耳元でそう囁いた。

「でも、今までと違うのは、互いが互いに遠慮をしないということだ。俺はもう君と距離を保ち続けようとはしないし、君も俺に嫌われようとしなくて良い。オフのときは君の買い物に付き合ったり、一緒に食事をしたりして二人の時間を過ごすんだ」

 涙が溢れそうになる。プロデューサーさんのスーツにしみをつけないように、私はまた、毛布に顔をうずめた。



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