過去ログ - 幸子「Sachiko.Coume.Protect」 小梅「SCP紹介ラジオ…!」 その3
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23:名無しNIPPER[saga]
2017/04/09(日) 17:44:52.34 ID:B23aKRA70
D-サチコはSCP-087を約一時間降下し続け、164階分を更に踏破します。彼女は253階目で休憩のために止まり、栄養バーを一本平らげ、水をがぶ飲みします。
D-サチコは最初の階から1.1km下方に居ると推測されましたが、子供の声の大きさは変わりません。
4分間休んだ後にD-サチコは降下を再開し、更に216階分を止まらずに進み、1.5時間が経過しました。D-サチコは地下469階目、地上から約1.8km下に居ました。

D-サチコ: どこにも辿り着いてないです。もう帰る頃合いだと思うんですが…降りて行くという事は長く昇って戻るという事ですし。

コウメ博士: 幸子ちゃんには、24時間分の食料と水、毛布が与えられてる…降り続けて…

D-サチコ: いいえ、もう上がって戻ろうと思います。


D-サチコはこれまで降りて来た階段を振り返りました。


D-サチコ: もう戻……きゃあああああああああ!!

SCP-087-1、その顔がD-サチコの真後ろにあり、彼女の上昇を遮っています。その顔はビデオカメラのレンズから約30cmにあり、その目はレンズの真正面に固定されています。
そしてこの時は被験者ではなく映像先の者を見つめていました。映像は乱れ4秒間フリーズし、音声出力からの静電気の様な金切り声のノイズがこれに伴いました。
その後D-サチコが階段を駆け降りて行く、がたついた映像に切り換わります。

D-サチコ: [パニックかつヒステリック状態]付いて来てたんだ!
ずっと全部後ろにじっと居たんだああ神様後ろにじっとボクをじっと見てたんです!コウメ博士お願いどうにかしてお願い助けて神様やめてあっちやってお願いやめて分かっちゃった付いて来てたんだ助けて離してお願い嫌ですボクを見てた睨みつけてた居るのを分かってたずっと全部見てたんだああ神様お願い助けてやめて[これと同様の形式で最後まで続く]

階段を駆け降りる間、D-サチコは叫び声を上げ、ヒステリックに嘆願し続けます。先ほど聞こえた静電気の様な金切り声のノイズが音声出力に重なっているようであり、その下に泣いている子供の声を聞く事ができます。
約14階分降りた時、ビデオカメラがD-サチコの真後ろを映す様に回ります。(SCP-087-1の)その顔は今やカメラレンズから約20cmにあります。
それはサチコを睨み付けておらず、むしろカメラレンズに執着しており、その映像を観ている者と目を合わせているという錯覚を抱かせます。
記録すべき重要な事ですが、SCP-087-1を目撃してから、嗚咽し嘆願する子供の声の音量が増大しており、D-サチコがその源に近付いている事が示されます。
追い続けているSCP-087-1が映像に3回映り込む約150階分のパニック状態の降下の後、D-サチコは躓き倒れ意識を失ったようです。
音声出力は泣き声の源に近い事を強く示していました。一定のきしむノイズ音は続いていました。映像出力はまだ降下階段がある事を映し、D-サチコが階段の基底部に到達した訳では無い事を示していました。
動きが無いまま12秒間が経過した後、(SCP-087-1の)顔が画面一杯に映り、映像を観る者と真っ直ぐに目を合わせました。

音声及び映像出力は途絶え、再び繋がる事はありませんでした。



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