26: ◆zNp0QpB9e.[saga]
2017/04/09(日) 22:10:21.38 ID:rA9xrPx0o
こうして水野さんが出るという弓道の大会に赴く事になった。
流石に名前だけ知っててルールは知らないというのもどうかと思い、ある程度の知識を仕入れて行ったのだが、何やら指を刺されている。
よく目をこらしたら、彼女とその友人らしき人達が見える。この距離でもわかるのだろうか。余程目が良いのだろうか、それとも弓道士としての直感なのだろうか。
彼女の構えは、打起しから残心まで素人目にも非の打ち所がなく完璧であった。
弓の構え。弓道の本質であり、それすなわち彼女自身の本質である事に他ならない。
前に言っていた失敗もあまりないように思われたが……?
彼女の所属している高校は他にも粒ぞろいの選手が揃っており、かなりの活躍を見せていた。
相当に実力が高い高校なのだろう。
そんな高校の生徒、ましてや弓道部部長に声をかけたあの時の自分は何を考えていたのだろう。
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