109: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/06(土) 04:25:12.65 ID:Yr+ysJky0
一ノ瀬と林道は苦戦していた。コンビネーションやコンディションについては、まだ2人は何ら問題ない。しかし、亜種と操っている変異体のコンビネーションもまた、かなり高度なものだった。互いに決定打に至らないのは、一ノ瀬達が感染の恐れからくる、負傷覚悟の一撃を加えられないのと、亜種側は数が少ないということにあった。
そう、まだ2人はゾンビの攻撃は受けていない。あえて言うなら変異体のみと戦っている状況だ。マッスルゾンビを倒した後に、ジャンピングゾンビ2体が追加された。普段なら、他の変異体以上に動物的な反応を見せるジャンピングゾンビが、亜種の周囲を取り巻くようにして側におり、すぐに襲ってこない。それこそ、その亜種を守るかのように。
数が少ないなら、あえてこのまま井門のところへ向かう。そういうことも考えたが、コマンダーゾンビは思考を読む相手、それをかき消して一ノ瀬は戦いに集中していた。林道はどこか考え事をしているようで、動きが普段より精彩を欠くようなところがある。
亜種、マッスルゾンビ、ジャンピングゾンビのコンビネーションによる攻撃を2人は退けた。そう思った矢先、死角となっていた場所から、もう1体のジャンピングゾンビが一ノ瀬へ向かって飛びかかってきた。
「しまっ…!」
反応は林道、その後に一ノ瀬という順番で、林道が動き出した時にはもう半分まで、彼女とジャンピングゾンビの距離は詰まっていた。防御行動をし始めているが、間に合うか。本能で考えながら動く刹那のわずかな時間に滑り込んできたのは、たなびく白い何かだった。
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