過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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128: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/14(日) 03:36:18.57 ID:y39jjV6T0
タイピング音が激しくなる。エクスもバレッタパレードの時間が迫っていることを知っている。既に、研究所へ新種の亜種2体が確認されたことは報告されていた。その状態で放浪者、そしてフェアリーが欠けたまま拠点の活動を、かなりの危険性となる。

夜は長く、そして短い。闇に紛れて、高速で移動する。それも、フロートボードに3人ほど乗せた状況で。そうなると、移動に使える時間は多ければ多いほどいい。この任務、というよりこの世界で重要なのは生きて、帰ることだ。そして放浪者が戻ってくることを、誰しもが待ち望んでいる。

『……、対空兵器みたいなもんだな。でもって、目的は…、衛星の破壊?』

それはあまりにも高度すぎる場所だが、考えられることすれば、ミサイルを発射できる戦車とか、砲台のようなものを想像させた。ただ、それでもWWPが作るものなら考えの斜め上に行く。更に凶悪な何か、と放浪者は考え直すと、それは同時だった。

『放浪者、聞こえるかい。フレンドだよ…。こちらの位置を捕捉された。だから、頼みたいことがある』

渡されていた無線から、緊急を知らせる内容が届く。なぜ、位置を捕捉されたかは今は問題じゃない。それを解決する案に同意できるかどうかだ。

『WWPの目的のものを、奪取、あるいは破壊して欲しい。指揮系統が乱れれば、何とかして見せる!』

「…了解した」

対空兵器ならばと思っていたが、こうなったなら何もしない訳にはいかない。フレンドがいっていたのが、ここの部隊なのか別働部隊かどうかさえも不確かな今、サポートチームに確認を依頼する。

バレッタパレードのフィナーレは、もう始まっている。


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