142: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/21(日) 04:15:48.20 ID:izm4J/Xr0
「生存者の中に超能力者がいる」そう、はっきり聞いた時、無線がみしりと音を立てた。もはや、WIPのサルベージどころではない。部隊が壊滅するか否かの瀬戸際に立たされている。
すべての部隊が健在だったなら、痛手を負いながらも勝利は出来たかもしれない。だが、半分以上失われた今出来るのは、敗走の言葉だけ――。
「…。『サンシャイン』の稼動急げ!」
その言葉が心を満たす前に、男は思い出す。自分達が回収した目的のもの、その兵器の名を。それはまさしく、今の状況に射す希望の光と言っていい。
本来の目的である、衛星を落とすための装置はここまで懐に入られれば利用できない。だが、懐に入られることや、その兵器を爆撃機が狙うという状態を想定はしている。
今この場において、もっとも有効と思われる対空砲や機銃は、その兵器に当然積まれている。サンシャイン、それは高高度の位置にある衛星を破壊するに飽き足らず、移動する要塞のごとく大量の火気も備えていた。
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