158: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/05/24(水) 01:23:52.70 ID:RKkx74QW0
サンシャインの内部の抵抗は激しい。その上、エクスの情報どおり通路は狭く、人がすれ違うのもやっとというところだ。こうなると、いくら放浪者でも、その空間で起きる弾幕の中を潜り抜けて攻撃を仕掛けるのは難しい。彼の殺意なき攻撃や動作は、動きを認識しづらくするだけであり、銃弾が彼そのものをすり抜けるわけではない。
放浪者も、運転席で処理した兵士達から奪った銃で応戦しているが、場は拮抗している。卓越した身のこなし、剣技を持つ彼だが銃の取り扱いについて今一つ。兵士側は扱いに慣れているとはいえ、この狭い通路では有効な攻撃を加えるのは難しい。自然とその場に縛り付けられるのは自然な流れだった。
4つ目に装填した弾倉が空になり、無造作に投げ捨ててリロードしなおす。慣れない長銃の使用は、それなりの負担をもたらしていた。それに、自分に向けられる銃弾の雨は、神経の方もすり減らしていく。それに、この撃ち合いは技能的な部分だけではなく、物資面からも放浪者には不利だ。処理した兵士分の数しか弾薬はないのだから、このまま続ければ先に弾切れになるのは放浪者だ。
だから、この状況を変動させるのに必要な、ちょっとしたきっかけを用意する必要がある。
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