過去ログ - これから日記を書く 七冊目
1- 20
304:ブレイクタイム  ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/08(土) 01:39:26.12 ID:ophy+wob0
【それぞれの意義3】
「お疲れ様でございます、放浪者さん」

「…どうした、喜読」

「はい、山中さんよりもう休むよう伝えてほしいと、言伝をいただきましたものですから」

「…もうこんな時間か」

「えぇ、夜の番は警備組はいつも通り行いますので、お休みください」

「…そうだな」

「………どうされましたか?」

「…悪気はないが、なぜまだ喜読はここに残っている?」

「どういう意味でございますか」

「…パラノイアの脅威を身をもって知っているのは、一番は喜読だろうからな。それと戦うとなれば、逃げ出したいと考えても普通だ」

「なるほど、そういうことでございますか」

「…無理に危険と付き合う必要はないとだけ、伝えておく」

「考えておきましょう。その時が来た場合にはでございますけれど」

「…………」

「パラノイアの危険は知っております。そしてもう1つ、知っていることがあります」

「…なんだ?」

「事情がなんであろうと、皆様はあの窮地の中で私を救いだしていただいたということです」

「…当然のことだ」

「はい、それでしたらそのお礼を返すのも当然のことではございませんか?」

「…そうか」

「疑問は晴れましたなら幸いです。明日も早いと伺っていますので、お早めにお戻りください」

「…おやすみ」

「はい、おやすみなさい」


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/657.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice