304:ブレイクタイム ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/07/08(土) 01:39:26.12 ID:ophy+wob0
【それぞれの意義3】
「お疲れ様でございます、放浪者さん」
「…どうした、喜読」
「はい、山中さんよりもう休むよう伝えてほしいと、言伝をいただきましたものですから」
「…もうこんな時間か」
「えぇ、夜の番は警備組はいつも通り行いますので、お休みください」
「…そうだな」
「………どうされましたか?」
「…悪気はないが、なぜまだ喜読はここに残っている?」
「どういう意味でございますか」
「…パラノイアの脅威を身をもって知っているのは、一番は喜読だろうからな。それと戦うとなれば、逃げ出したいと考えても普通だ」
「なるほど、そういうことでございますか」
「…無理に危険と付き合う必要はないとだけ、伝えておく」
「考えておきましょう。その時が来た場合にはでございますけれど」
「…………」
「パラノイアの危険は知っております。そしてもう1つ、知っていることがあります」
「…なんだ?」
「事情がなんであろうと、皆様はあの窮地の中で私を救いだしていただいたということです」
「…当然のことだ」
「はい、それでしたらそのお礼を返すのも当然のことではございませんか?」
「…そうか」
「疑問は晴れましたなら幸いです。明日も早いと伺っていますので、お早めにお戻りください」
「…おやすみ」
「はい、おやすみなさい」
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