過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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424: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/09/10(日) 14:26:58.98 ID:xHLIXka10
自由落下していく身体は、下から突き上げられるような感覚を纏い、胃もせり上がって息苦しさを感じさせる。眼下に見えるのはバリケードの足場、どうやって積み上げたかはわからない瓦礫、そのコンクリートの上部へ身を飛ばす。

その短い時間、それを狙いすましたようにジャンピングゾンビの数体が、その身を弾丸として3人に向かって射出してきた。

空中での行動はかなり限定化される、そこを狙い撃ちにするのは当然のことだった。だが、強襲班に属するメンバーは、探索組の中で選りすぐりの戦闘力の持ち主達だ。

錬浄は身を翻してから、1体のジャンピングゾンビの背中を足場として利用して、落下地点をずらした。藍は、そのまま佐原の方から飛びあがり、接近する2体のゾンビを斬りはらう。佐原は残った1体に対し、身体を回転させた勢いで、空中でその頭蓋骨を叩き割った。

一瞬を増大させるようなやり取りの後、3人は目的の位置に落下した。縁(ふち)に着地した藍がバランスを崩して落下しかけたが、それも佐原が藍を引き戻して事なきを得る。

「なカなか派手な歓迎っすナ」

「そんなのん気なことを言ってる場合じゃないぞ! 早く放浪者を助けに行くんだぞ!」

兄貴は心配するだけ損だと答えて、今度はバリケードから下へ降りる。他の2人もそれに続いたが、今度はジャンピングゾンビが襲ってくるということはなかった。


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