過去ログ - これから日記を書く 七冊目
1- 20
436: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/09/21(木) 00:44:16.78 ID:VrJYlPj+0
明らかに射撃音が遠ざかっていく。井門達との合流ポイントとして大まかに決めたエリアから。そこへ向かう工作班は2人がトラブルに巻き込まれたことを確信した。だからと言って移動の歩みを止めることはない。

「時間がありません、バリケードの破壊を急ぎます」

山中は冷静な表情で指示を飛ばし、先陣を切る。すでに、ゾンビだけだが工作班にもその群れはやってきていた。これ以上の遅れは、バリケードそのものへたどり着くことさえもこんなになりかねない。変異体の姿が見えないのは気がかりだが、罠を躊躇することは許されない。それは中へ突入したメンバーを、見殺しにするのと同じだ。

例えそれが、今危機に瀕している可能性がある2人を切り捨ててでも、バリケードの破壊は急務だった。

「(…音がする限りは、大丈夫)」

一ノ瀬は助けに行きたい気持ちを、そう考えて抑えている。本当に避けなければいけないのは、私情に駆られて勝手な行動をした末、探索組全体が壊滅の憂き目にあうことだ。そのことも、井門本人からきつく言われている。だから、信じるしかない。彼がその危機を何とか自力で切り抜けることを。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/657.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice