446: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/09/28(木) 03:48:53.58 ID:JdAL7+gC0
都市内の戦闘の激化が、各地から聞こえてくるわずかな音で知らしめるようだ。保安官との合流を急ぐ回収班の2人も、覚から聞いたエリアに向けて急いで移動していた。
拠点から大型駅エリアまではどうしても距離がある。その手前のエリアにいると言っていたとはいえ、時間はかかる。合流できるかははっきり言うと確実ではない。むしろここまで音が聞こえてきているのなら、その音の1つが保安官の可能性もある。
「止まれ!」
小さいが力強い声で、平山はフェイを制止した。そのまま出ようとした通りを、鏡を使って見ると小規模ながらゾンビの群れが移動しているのが見えた。
「どうするすか…」
回収組は、残念ながら戦闘に特化している訳ではない。処理もするが、正面だって戦うことは基本的に避けている。だが、今ここに至り、そんな悠長なことを平山は言うつもりはなかった。
「群れにはなっている。しかし、以前のパラノイアとの戦いの時に比べて、動きに統一はない。恐らく支配下から抜け出したゾンビだろう。となると、それはそれで厄介だ。撤退時に障害となりかねない。やるぞ」
「うぅ、こうなったらヤケす」
出来れば保安官と合流出来たら、そう考えていたフェイにとっては本音として避けたいところだった。
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