過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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465: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/10/13(金) 01:01:02.84 ID:gZOA77LV0
「えいやー!」

いつも通り、気の抜けた声でフェアリーが瓦礫を撤去していく。その後ろでは、それぞれの戦闘音が奏でられていた。バリケードについてはまだ現時点、破壊には至っていない。

幸いなのは、井門がいないという戦力が減った状態で、まだ防衛状態を維持できているということだ。これが崩れれば、バリケードの破壊どころではない。工作班のバリケード破壊のコアであるフェアリーに手を届かせないこと、それがこの決戦、この班での命題だ。

「井門さん…」

その事を肝に銘じている一ノ瀬ではあっても、最も親しい井門の身を案じるのはそれもそれで当然だろう。案じることが暴走しないのは、次々とやってくるゾンビの群れに思考は忙殺されるという、皮肉なメリットがあるからだ。

「…銃声が多いですね」

「えぇ、気になるところではありますねー」

状況に周囲を確認する山中と西切。唯一突入する前の放浪者と会話し、それぞれ止めなかった者と止められなかった者。結果は違えど、意志は同じ。この任務を無事に成し遂げ、そして、放浪者を助け出す。それが2人を冷静であり続けさせている。


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