477: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/10/24(火) 20:53:56.79 ID:5nVlOFDz0
「あー、どうもどうもぉ。お噂はかねがね伺っておりますよぉ」
敵意がないというように柔らかく、聞いたこともあるその口調だが、態度は前に見たのとは違う。勢力を指揮する者として、事態を把握すべく周囲の警戒を怠らない。油断は、いつものそれと違うが、ない。
相手を確認する為、佐田が急停車した間にも、業者がジャンプしてきたバリケードから、一番最初に落ちたであろうゾンビがごしゃりと音を立て地面に突っ伏し、その後続いてゾンビが流れ込んでくる。さながら最初のゾンビは身を挺したクッションのように、無傷のゾンビがジープと装甲車に迫ってきた。
「そりゃあ、装甲車が飛べる状態なら、ゾンビも降りてこれるか…!」
再度ジープの駆動音が高鳴り、前進と井門のサブマシンガンが火を噴く。装甲車も遅れて発信を開始し、ちょうど2台並走して走る形になった。
「何のつもりだ!? とっとと逃げやがれ!」
「まぁまぁ。多少のご助力は希望でございますでしょう?」
戦闘車両は並走して2台になった。それを追いかけるゾンビの波は、未だ変わらない。
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