489: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/02(木) 20:04:41.67 ID:+pY0a2r40
相変わらずの猛攻に変化が起きた。そろそろ立て籠もることも検討していた強襲班が、自分達を襲う群れの攻撃が緩やかになったのを、気付かない訳もなかった。
第二波を撃破し、3人は休憩を取る余裕もあった。もちろんそれはあり得ないことだと承知で、これからの戦いの為に、違和感を抱えたまま飲み物を藍は飲み込む。
「いったいなんなんだぞ…」
パラノイアを相手にする、その時点で予測できないこと自体だらけになるのは想像できても、ここまで殺そうとした集団にあっけなく手を翻し、猶予を与えることは、どう解釈してもあり得ないことだ。
あのまま力でねじ伏せることも、正直言えば出来たことだ。もちろん、その分の戦力は失うことにはなっただろう。それを嫌った、といえなくもない。
「なンか起こっテるのは確かっすな」
パラノイアにとって、強襲班の処理よりも優先すべき自体が起きた。そう考えるのが妥当な結論だった。そして、それを肯定した上で言うなら、今がパラノイアの懐に入り倒せる可能性があるチャンスでもある。
罠であるかは強襲班に関係ない。今はもう、パラノイアを処理できるかどうかが重要なことなのだから。簡単な休憩が終わり、3人はまた歩き出す。更なる奥地にある、大型駅を目指して。
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