514: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/11/27(月) 23:38:44.96 ID:scYZbo0J0
回収組は負傷したフェイを抱えて、高速道路側の緩衝地帯まで後退していた。この行動は明らかに中途半端と言える、決戦に参加しているとは言いづらく、何かあった際の補助をするには距離がありすぎる。フェイの右手首を治療するなら、拠点に戻った方が無難。
痛々しく映える簡易な治療を施した右手と、左手にはコントローラーが握られていた。その側にはドローンが置かれている、その操縦のためのものだ。
『OK、ドローンに内蔵されたカメラに接続できた。うまくやれよ。後は伊吹が引き継ぐ』
「了解ス。ふふん、初めての時は落とさずに飛ばせてたんだから大丈夫ス」
妙な自信のままフェイは電源を入れて、ドローンを浮かせる。飛んでいくドローンは先ほどまで大型駅エリアに向かって何とか飛んでいく。
平山はドローンの状態を確認する為、今いる屋上で更に高い給水塔に膝立ちで立ち、望遠鏡で状態を見ながら指示を出す。
「うーん、だいぶちっちゃくなったス…」
『大型駅のバリケード前エリアに突入、今のところ映像はクリアに来てます』
その中途半端でない理由が、ドローンを使った大型駅エリア全域の現状の偵察を行うことだった。
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