540: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2017/12/13(水) 01:17:18.58 ID:kj9bR+4f0
ロッサが持つアサルトライフルが火を噴く。オーガと呼称された新たに確認され、そして即座に脅威と判断された変異体。恐らくはマッスルゾンビの亜種の身体、建物にぶつかりそのままになった背後にめり込む。
そう、それは文字通りめり込んでいた。筋肉が厚い背部に当たった弾丸は、内部まで貫通するどころか表面にその弾があることを視認できた。
『ロッサ。強襲班に援護を要請した。だけど、無茶すんじゃねぇぞ。お前がやられても、意味はねぇ!』
「友人様、ご配慮いただきありがとうございます」
エクスも、ロッサの視界(カメラ)からその脅威を確認している。はっきり言って、今まで確認した変異体の中で群を抜く脅威だ。建物から出てきたオーガの突進は、それこそ動物のサイや象を彷彿とさせる圧倒勘と速さ。何より、振るわれる拳の威力もかすっても致命的なダメージになりかねない勢いで、ぶつかった物を破壊する。
初陣であるロッサであっても、自身が動作不能(はかい)に至る可能性を理解した。だからこそこの脅威の排除は避けて通れないと分析(はんだん)している。
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