過去ログ - これから日記を書く 七冊目
1- 20
602: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/01/14(日) 02:15:55.06 ID:pO+fsYIv0
「バリケード内部に突入します。危険も皆さんの消耗も承知していますが、パラノイアが持つ戦力、それを自由に使わせること、それが最も我々を危機へと導くと判断します」

「……。全員、持ってる武器のチェックを、10分後出発。でいいですか、山中さん」

えぇと、肯定を井門に彼女は返す。疲労の色は隠せはしないが、全員にこの決定へ関して不満や反対の様子は見えない。むしろそれが当然であるかのようにも見える。

だが、その表情そのものが見えない。言ってしまえば異物がこの場には居る。

行商、本来であれば拠点も、それこそパラノイアも予測していなかった第三勢力。こんな状況でも、いつもの微笑みを漏らす社長は、異質でしかない。

「で、あんたらはどうするつもりなんだ? 言っとくが更にヤバくなる。のん気なドライブはできねぇぞ?」

「ふむぅ、そうでございますねぇ」

井門の疑いを含む視線を受けて、社長ははてと手に口を添えて、大仰に考えている素振りが食わせ者として、拠点メンバーには映り、それを横で見た課長は、そっとため息をつき、平はただ機械のように突っ立ている。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/657.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice