618: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/01/28(日) 01:06:04.54 ID:b5IjJNYC0
「やれやれぇ、足を止める我々には厄介な相手ですねぇ」
左側に着地した1体の上位種は、その驚くべき跳躍力で装甲車の上部に着地し、急いで閉めたハッチに向かってその刃を叩きつける音が車内に響いている。
幸いというか当然というか、その刃が固い装甲を破ってくるということはない。しかし、このままではらちが明かない上、大きいとは言わないまでも装甲に傷がつくのは当然のことだ。それを黙って過ごすというのは、営業時に見せる車両としてはいかがなものか。
上部は確かに目に入りづらい所ではある。それでも、見張りに立つ時、人員は高い所に配置するのが一般的。つまりは、上部の方が目に止まりやすい情報になる。
「うーん。まぁ、こんなものでいいですかねぇ?」
販売の品の中から取り出すのは、フラッシュライト。軍用の懐中電灯で、通常のものと比べて明るさが段違いに違う。
「じゃあ、平君。合わせてくださいよぉ」
素早く自分側、かつ未だ殴られるハッチを開け、社長は上位種の顔面に向かって光を放つ。明るい状態とは言え、いきなりの強烈な光は上位種の視界を奪う。
社長がまたハッチを閉めたと同時に、機関銃を構えた平がその鉛玉を叩きこんだ。
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