624: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/02/02(金) 20:45:45.50 ID:0eOq+lUd0
上位種は着々と3体、地に伏せた。被害は出ていないが、それでも予断は許さない。それぞれは言葉にしないが、ここにきての、変異体。それも亜種からの更なる形態の出現は、これからの彼等の行く末を想像させる。すでにそうであろうオーガの存在を聞くのと、今そうであろう上位種を目の当たりにするのは、別か。
「ふん、足に矢を受けた割には速い…」
刃を受け止めた一ノ瀬の横から、佐田の機械仕掛けの槍が飛び出すが、当然のように上位種は避けた。それを見た佐田は、射出した槍を戻し構えながら愚痴る。
すかさず抜いた拳銃で井門が追撃を仕掛けるが、まさしく縦横無尽という言葉が合う。動きを読んで出なければ、銃撃で処理することは厳しい状況だ。
「はいはい、もうちょっと引きつけてくださいねー」
井門の射撃に合わせて、西切が更なる支援の為に弓を引く。確かに動物的な瞬発力のある本能的な動きは、予期しない回避をすることが多い。それでも。
射る矢は、スムーズに飛び。上位種の肩を貫く。西切にとってなら、ある種直線的な動作しかとらないなら、まだ当てられる範疇だった。
1002Res/657.95 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。