過去ログ - これから日記を書く 七冊目
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642: ◆e6bTV9S.2E[saga]
2018/02/10(土) 17:01:12.13 ID:xWIuVaym0
何かがいるという感覚を強く受けるのに、その正体がわからない。ブランクとハンターは勝手に呼ぶ相手は、この大型駅の地下にいることは確信していた。寄ってくるゾンビや変異体を処理しながら、それがなんであるのか探る。

もう1つの確信がある。この存在は残しておくには危険性が高い。物理的な脅威というよりも、言うなら存在すると厄介な、例えばレーダーのようなもの。

そして、その核心を抱いている自分がいることを許さないように、彼に向けられたそれらが、今は姿を見せなくなった。

いる、それもすぐそばに。なのに関わらず、姿が見えない。しかし、その事自体にハンターは違和感を覚えている。なぜなら、先ほどの無音を感じられる。それも強力に。

今いる室内は体育館やホールのようなところだ。正面に壇上があり、中央部分に何か宗教じみた配置で溶け切った蝋燭が放置されている。その周囲には血が飛び散っていて、より一層不気味な雰囲気を醸し出している。

だからこそ気づけたのだろうか。その中央部分に、ぺたんと両足を広げて座り、中空をぼんやりと眺める、褐色肌で赤い目をした変異体が、言葉通り出現したように、ハンターには見えた。


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